⇒ 保管No-099 bakuのブログ 旅の道草(042) 下灘駅(2017.7月・夏) (ameblo 2017.07.29 掲載) 2017.07.29掲載 夏雲の浮かぶ青い海と、夕日の沈む風景を写真に収めたかったのですが生憎の曇り空で……。それでも、撮影に来ている人で駅は賑わっていました。 今回は下灘駅で撮影が行われた、映画男はつらいよ「寅次郎と殿様」のオープニングと、想像を加えた自分の旅気分を重ねます。 映画・男はつらいよ「寅次郎と殿様」のオープニングから 映画では海に一番近い駅ですね。 今は海側に国道が整備されていて……。 でもホームから見ると高低差が有るから、見た目の海はすぐ手の届くところでした。 ヒーロー自分のうたた寝。 “列車来ますよ” と駅員に起こされる寅さん。 駅舎は開業当時のものだそうですが、構造は変わっているようです。 フーテンの寅さんと下灘駅 …朝凪や駅のベンチの夢枕… 駅のベンチの夢枕は柴又(懐かしい人達)を向いていて、自分主人公のヒーロー物語の夢を見る寅さん。起きている私が表ならせめて裏の影法師、良い夢ばかり見てください…と。 …はぐれ雲さては何処へと磯の夏… 本当は、家族に囲まれていたいと思う寅さん。しかし、旅にでなきゃ間が持たなくなる。 お兄ちゃんは普通がどうも性に合わない。何時も半端ばかりでごめんよ。でもね、旅に出るとお前たち家族の有り難さがよく判る。だから旅先の一人は寂しくなんかない。何時だって、いい夢を見ているような気分でいられるんだ。分かるだろう、さくら! じぁー達者でな、あばよ! そんな寅さんの台詞が聞こえるかのようです。 …片陰を列車通るや旅がらす… 寅さん映画には鉄道・駅がよく出てきます。旅の気分はどこか “やさぐれ” で夢を追いたい自分の肯定なのだけど、普段は口うるさい家族がむしろ有り難い存在であると、寅さん映画を見ては自分の旅をしていた気がします。 鉄道や駅のシーンは僅かな時間ですが、映画全体の潜在的なサブリミナル効果となって、旅情を掻き立てられていたような気がします。 今こうして下灘駅に来てみると、旅がらす、やはり悪くないと思います。 駅舎の片陰の中を列車が走りゆく。寅さんと一緒なのかそれとも見送る私がいて、気分は既に旅がらす。そんな想像風景が浮かびます……。 JR予讃線・下灘駅 JR松山駅16:52発八幡浜行の気動車に乗り、下灘駅に18:03に着きました。 列車から降りたのは数名ですが、カメラを向ける人の数は20人を超えたましたね。 僅かな停車時間中に列車を撮ります。 ぽっんと男女二人がベンチに……。全く他人同士だと思いますが、何か想像しちゃいます。 “そこの若い二人さん喧嘩でもしたかい。それとも何か訳ありかい” おせっかいな寅さんが、声をかけるころから映画が始まりそうな…(笑) 駅舎と仮設の売店。晴れていれば、夕日を眺めにくる人でもっと賑わうのでしょう。 駅の隣が駐車場で、車で来る人の方が多いようです。 下灘駅俯瞰地点とグーグルマップにも記されてところまで徒歩で約5分。 映画の撮影もここからのようですね。 下灘駅18:37発の八幡浜行の列車です。 駅に戻って暫くすると、臨時納涼列車の到着です。人は減り静まり返る駅のホームも、トロッコ列車の車内の歓声で一転賑やかになりました。 トロッコ列車の出発です。 下灘駅19:33発の松山行きが到着です。これに乗らないと……、少し焦りがあり手元が若干ぶれました。 寅さんは大洲へ向かいましたが、私は松山へ……。 では、今回はここまで。 お付き合い有難う御座いました。 ページトップへ ⇒ |