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保管No-032

              bakuのブログ 旅の道草(0012)
若き日を訪ねて(鳳来寺)                          (ameblo 2015.01.14 掲載)

毎日寒さが続きます。
「願わくは ~ そのきさらぎの望月の頃」西行(旧暦2月15日は、新暦で今年の3月26日だそうです)そのこころはまだ遠い先の事として、先ず桜の咲くころまで特急列車に乗った気分で、冬眠通過したいなどと横着言うのは私ぐらいかな(笑)
ところで先日地域の子供たちが、どんど焼きで燃やすものは無いと近所を回って家にも来てくれたので、古い神社札と正月飾りを預けました。
いやー助かったと思ったのですが、確か昨年は数日後どんど焼きの寄付をお願いしますと改めて回って来たような気がします。
勿論来れば、○○○円渡すつもりです(笑)
でも子供はいい。若さには可能性が誰にでもある。もう一遍やり直したい。
いや、今は良いや!来世も有るとしているし、とりあえず気儘道の先を見なきゃ。今生の積み重ねは、そう来世の潜在性の質量に関係するから!?……???(笑)

さて、気持ちは早く旅に出たくてしょうがない。
けど、体が冷えると首と腰がやばいので、やはりこの時期は無理として今回のブログも過去旅となりました。では、

その当時、東京発夜行大垣行きに乗ってとりあえず何処かへ行こうと、気儘を決め込んだ仲間4人で旅に出ました。
列車は夜行のため停車駅も少なく、微睡の車中泊の時間は心地よく過ぎて行き、朝方車窓から見た浜名湖弁天島附近の景色が、二十歳を過ぎたばかりのあまり外界を知らない私の眼にいきなり、いやー素晴らしい眺めだ! 一気に眠気もすっ飛ばすほどに気持を躍動させられたのを今でも覚えています。
予備知識も無く突然素晴らしい景色を前にする。
これから始まる青春(はる)の日に、まだ梅一枝ほどに見る小さな感動と見聞しかないけれど、若さの勢いは日々発見!もっと他にも行き、この両足を記したいものだ!! それこそ旅の醍醐味とその時言葉にはならずとも感覚で知ったのです。
その後軽井沢、平泉、A君の実家糸魚川と電車旅をして、皆が仕事を持つ身なってからは車での旅行が主流になったけど、そんな日々を遠く眺め時の扉が開かれると、まるで友の肩組のような心を撫でる風に吹かれた気分になり、この旅も有って本当に良かったそう思うんです。



その後、飯田線に乗り換え景色の良い所を車窓から見て、おっ! ここいいな!! 渓谷美の鉄橋を渡った先の本長篠駅で降り、結果的に早春の長篠・鳳来寺を訪れることになったのです。
確か駅前の電話もまだ内線電話? で勝手がわからず、T君が代表して交換台の人?と話をしている内に、結果オーライで今日泊まる宿を紹介してもらったと曖昧に記憶しております。
こんな行き当たりばったりはやはり若さでしょう。
駄目なら駅のベンチで野宿、或は夜行列車でとんぼ返りを辞さずとしていたから。
もっとも大晦日、新宿歌舞伎町松竹でオールナイト上映の寅さんを見てから、明治神宮に初詣を恒例としていたり、京王線聖蹟桜ヶ丘から青梅線東青梅まで夜間歩行したりしていましたから。
今なら絶対できませんけどね(笑)

      
この写真は、民宿に向かう途中タイマーセットで撮ったのかな。
デジカメに変わるまで旅行の写真は、すべてH君のカメラでとりました。
この他にも沢山の写真が有るのも彼のおかげ、振り返るととても懐かしい宝です。

          
夜、民宿で麻雀ができなくて、それで暗闇鬼ごっこと言うのをやりました。
2間の部屋の障子を全部外して、全体を広くします。

ルールは簡単。
先ず、全員揃いの寝巻に着替え目で識別できなくします。
ゲームスタート時に電気を消し真っ暗にして、鬼が10数える内に逃げ手は隠れます。
そして鬼は捕まえた相手に話かけで笑わすか顔の手触りで、当たり外れを決めるというもの。
これがまた個性が出て中々面白い。
逃げ手はすぐ捕まりますが、布団をかぶり鬼の顔の手触りや笑わそうとする話かけに、じっとだんまりを続けるのです。
鬼の話しかけが旨いとすぐ笑ってしまって捕まり、別の逃げ手が余りの可笑しさに笑を堪え切れず噴出して自爆したり、また話しかけても中々声を出さない相手に鬼が焦れての禁じ手の、くすぐり作戦には蹴っ飛ばしも有りだったかな。
こういう時のSA君が逃げ手だと一番怖い。手加減気味だけどパンチが飛んでくる(笑)
鬼に向いているのはT君だった。
人を笑わす揺さぶりが旨い。

結局この鬼ごっこは、飽きもせず深夜まで続きました。
4人布団に入ってからも、バイト先の女子の話題で盛り上がり、私が少し猥褻な詩を即興で詠むと、寝ていたはずのT君が突然笑出しおまけによだれをたらして、他3名大爆笑したのを覚えています。
とにかく仲間と居る時間がとても楽しかった。



青春の日々は多感で、鳳来寺山麓を友達と歩きながら過ごす楽しい時の中にあっても、日々の煩悶を抱えて生きていました。
春の温かな日和に、少し冷たい風にあたっているかのように……
楽しい仲間との一緒の時間が有る中で、彼等と別れた後の醒めざめとした現実を、なにやらこの時一方に心の空洞として感じていたのでしょう。
その旅行の秋に詠んだものと、現在の心境で振り返り詠み直したものです。
でも今思い出すとやはり懐かしいし、ここに居ない仲間も含めて知り合えて良かったと思います。
過ぎた事をと言っても私には、そこに発見や学びが有ったから大切ですし、振り返るたびに思いを新たにする事も有るように思うのです。

      
民宿のお婆ちゃん。SA君が炬燵布団を煙草の火で焦がしてごめんなさい。

      
帰りの途中、乗り換えの沼津駅あたりで昼飯のパンなど食べて。

H君は写真を撮る方が多くて、おかげで僕らは今もこうして懐かしめる。
本当にご苦労様でした。

      
ところで毎度お騒がせのSA君は誰でしょう。左の写真の多分お箸を持つ方の……(笑)

  
本当に若いですな。あー戻りたい、あの日に。

           
(鳳来寺の旅は、詩歌のページに2014.01.25に書いたものが別にあります。箱庭の恋のHPに入りましてメニューボタンの7番目で、アーカイブ(0ページ内)に保管されています。仲間一人T君は他界して3年半が経ちましたが、彼も楽しみにしていた夏恒例の友旅を前にしての突然のことでしたから、こうして気楽に昨日の事の様に記事にして一緒した旅を懐かしむことも、彼がいつでも心の中に今も生き続けいる証でもあり、またあちらから笑顔で見守ってくれている事でしょう。但しまだ俺達を呼ぶなよ……。笑)

毎年成人の日の前日の日曜が我々仲間の新年会の人なり、今年は11日に都下某所の居酒屋で祝杯を挙げました。
市営プール・西友食品売り場のバイトの話題が中心で、これまでに亡くなった仲間3名の話も出たりして、共有する若き時代の思い出ばなしで盛り上がり、酒を飲まない私も大いに楽しい時間を過ごさせてもらいました。
皆、年取ったけど、元気そうでよかった。

では今回はここまで、
お付き合い有難うございました。

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