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保管No-72

           bakuのブログ 旅の道草(0032)
角島大橋・特牛(こっとい)                     (ameblo 2016.08.12 掲載)
(掲載日:2016.08.11)
下関の幡生から山陰本線に添って、国道191号線(北浦街道)を北上して小串へ……

   
上下線の列車交換ではなく、左側に停車中の列車は幡生行きで、右側に入線する小串止まりの列車受けをして発車するようです。
手前にカンナを入れようとしたら、近寄り過ぎて花に主役を張られちゃいました。(笑)


   
駅舎は反対側で時間も無さそうだし、街道のお店の駐車場から写真を撮らしてもらいました。

   
この日は、角島大橋が最大のお目当てですが、とにかく海岸沿いの海の色がとても綺麗なんです。

   
レンタカーで博多から140km、下関から凡そ56km。ついに、角島(つのしま)大橋が見えてきました。

   
橋全体の写真は後にして、取りあえず角島大橋を車で渡ります。中間地点に路側避難帯が有ったので暫時景色を眺めました。

   
鳩島を間近に見られる距離です。澄んだ海の青島の濃い緑のコントラストが、脳裏に焼き付きます。

   
角島灯台まで行きました。
螺旋階段をひたすら上ります。小さな空間は、熱い、狭い、階段がきつい。
ひえー ……、やめれば良かった。(笑)

   
でも、ご褒美にこんな景色が。

   
もう一つおまけに、素晴らしい眺めを……
後から登って来た同年代のグループの一人が “こんなにキツイなら、逆に金を貰わなきゃ合わないな” と申しておりました。私も笑いの同意をしました。


   
角島側から見る大橋です。

   
角島大橋の正面に小高い展望地点を確認して、車は下のスペースに止めて歩いて高台へ。観光写真もこの位置からが多いですね。

   
更に角島まで橋が届くアングルを求めて、右方向に移動すると……
ガードレール越しに草むらが踏みつぶされて撮影スポットの様な場所が有るのですが、歳を取ったせいか危険に用心深くなって躊躇していると、一人の青年がそのガードレールをためらいもなく越えて写真を撮り始めたのです。
私は若者のその行為に、自分にも確かに有った若さの滾りを感じたものか、急に彼の目線の先が見たくなり、思わず “写真上手く取れた” 声を掛けていました。
若者はハイと嬉しそうに答えるものだから、私もつい嬉しくなって “じぁー、僕も” と、その狭いスペースにお邪魔したのです。若者は嫌な顔もせず私のために場所を空けてくれました。
その時の写真が右側のものです。

その絵面を思い浮かべると親子のような光景が想像出来て、それはそれで仮想人生として有っても良いと私は感慨を深めたものでしょうか。と言うよりも、彼を見ていると自分の若さも昨日有った事の様に、その思いの丈も、きっとこの美しい大橋の先に繋がって見えて来そうな気持ちの昂ぶりを感じるのでした。
そこには美しい空と海と、橋でつながる島に楽園が有るような、自然と人工の調和の美があります。
でも、これを創造したのも人であればこれを争いで壊す可能性を有するのも人であるという事を、歳のせいか私の老婆心は感じてしまうようです。人の内面にある光と影。幸福の中で寂しさを感じ、寂しさの中にあっても希望を感じる。私は若い頃からその両極を考え中間を維持しようとする癖が付いていて、そう思うと隣国に位置する大国の暴挙が気掛かりでなりません。
どうかこの先に紛争・戦争と言う不幸が起こらないようにと願い、この美しい景色が遠い先に平和の遺産となりますように……。




そして、私が止めた車に戻る途中の事でした。
“あのー、すいません。僕ヒッチハイクしています” あの青年が、最寄り駅まで乗せてもらえないかと声を掛けてきたのです。

私はこれから福岡に戻るから下関方面ならと答えますと、近くに特牛(こっとい)駅があるのでそこまで乗せてくださいと頼まれました。
送る途中青年が “特牛駅は映画の舞台にもなった秘境駅ですよ” と言うから “寅さん映画かな” と答えますと、若い彼に寅さんなど知る筈もなく無反応でした。(笑)
青年は横浜に住んでいて、夏休みを利用して普通列車の旅をしているのだとか。これから鳥取方面に向かうのだと、私にとっては懐かしい時刻表を嬉しそうに見せてくれました。
彼も電車が好きなようで、映画RAILWAYSを見たと言っていたし、私も母の実家横浜生まれで、少年期を中野で過ごした事など話をしている内に特牛駅に着きました。


   
それは “四日間の奇跡” と言う映画で、監督の出身地の豊北町を舞台にした物語です。原作の小説はベストセラーになったそうですが、私は全く知らずにその地を旅していた事になります。
後で映画を見ましたが、不覚にも後半はただただ泣けました。私は自分で小説を書く癖に本はそれほど好きでもなく、映画と言えば寅さんかガメラになるので、この話はここらでお開きと致します。(笑)


   
幡生方面に向かう列車の到着です。若い彼も写真を撮っていました。

   
そして、列車を見送ります。

   
望遠で追っかけを撮ったら、両側の薮がせり出してアーチを作っていて、茅の輪くぐりの様子に見えまして。 昨日大宰府天満宮の天神祭りで、茅の輪くぐりを見たばかりだったから。
また、映画の中に偶然このアングルが有り、しかも藪の両側が離れていましたから、そう思うと、余計ラッキー写真に思えてくるのです。

じゃー翌日に怪我したのは何でや!? それはそれ、これはこれですよ。(笑)
そう言えば若い彼、どこか映画LAILWAYSに出演していた三浦貴大に似ていたな。すると僕は、中井貴一!? …… な、訳ないだろう(笑)
最後に、名前も聞かなかったけど、あの青年のこれからが順風でありますように。


では、今回はここまで。
お付き合い有難う御座いました。

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