⇒ 保管No-073 bakuのブログ ある日の風景(002) 旧大社線・大社駅 (ameblo 2016.5.08.19 掲載) 2016.09.18掲載 JRと言うより国鉄と言った方がふさわしい佇まいの、大社線(廃線)旧大社駅に寄りました。 開業は1912(明治45年/大正元年)で、1990(平成2年)に廃線になり、現在は駅舎・ホームが保存され、D51蒸気機関車が野外展示されています。 また出雲市―大社間7.5Kmの区間には、出雲高松・荒茅駅のプラットホームが残されているそうです。 昔BS朝日でレールのあった街という番組が有って、廃線跡の風景と当時の映像の構成でした。 時間が有れば旧大社駅だけでなく、廃線跡を追ってプラットホームが残る出雲高松駅・荒茅駅にも行ってみたかったなぁー ……。 既に境を越えてと言うべきか、この場所には人の営みが確かに有り、長き役目とその栄枯盛衰物語から切り離されて、時を緩やかに過ごす静かな佇まいがありました。 そして、厳粛な空気が漂う中にただ一人で居りますと、軽い眩暈の中で現実がすっと吸い上げられて、懐かしい時代に運ばれていきそうな錯覚を感じてしまうのです。 そうだなぁー …… 僕が青春の真っ只中に戻ったとしてもまだ足らない、古き時代の息吹を今に伝えていると言うか、昭和で会った人達……。そう、今にも賑やかそうに現れそうな目に見えぬ臨場感が有りました。 昔の窓ガラスは外が少し歪んで見えるから、向こうに見える景色に昭和が映っていそうな気分というか、そんな気がしたのです。 |