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タイトル 又は YouTube小窓 をクリックしてお進み下さい |
京都夜話・此岸椿(22分59秒) |
AI音声朗読vol 1 キャラクター:せいじC(早め 話速 1.06 声質 0.60)⇐クリック |
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辻で見た花椿。それは現のものか、はて、六道の辻あたりから飛んできた幻を見たものだろうか……。日もとっぷり暮れかかる逢魔時。子供の頃なら一陣の風に物の怪を感じるものか、ちょっと怖くなって、街に点いた明かりを頼りに家路を急いだものだ。
では、今はどうだろう……。今宵、京都の街を歩く男には既に何か起きる予感があった (投稿日 2018.02.20) |
京都夜話・此岸椿(23分06秒) |
文章テロップ+BGM vol 1 ⇐クリック |
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朗読はありません。BGMを聞きながら、テロップ文章ををお読みいただくスタイルです。(投稿日 2018.02.20) |
来春よ、こい、……(4分38秒) |
AI音声朗読vol 2 キャラクター:ななこB(普通 話速 1.00 声質 0.70)⇐クリック |
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日々上書きされる現実がある 。でも忘れたくないあの頃があるから、ささやかな奇跡は起こるのだろう 。
母の居たあの頃 。恋人とデートの日 。懐かしい記憶のあれこれが、今から始まる朝のように感じる目覚めです。 |
来春よ、こい、……(4分38秒) |
文章テロップ+BGM vol 2 ⇐クリック |
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朗読はありません。BGMを聞きながら、テロップ文章ををお読みいただくスタイルです。(投稿日 2018.02.20) |
来宮神社・春の雨(6分38秒) |
AI音声朗読vol 3 キャラクター:せいじA(標準 話速 1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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雨の日の憂いは僕を孤独にさせる。良い想い出さえも価値が無い。ただ現実と向き合えと勧めるのだ。僕は生きている。生きようとするから見えるものが有る 憂鬱な雨の中に暖色の光を見つけると、僕は、希望が漲り勇気さえ湧くのを感じた。明日はきっと、夢を描き思い出を作るためにあるのだと。すると路傍の草木が雨露を弾いて、背筋を伸ばすように明日を窺っていた。 |
来宮神社・春の雨(6分38秒) |
文章テロップ+BGM vol 3 ⇐クリック |
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朗読はありません。BGMを聞きながら、テロップ文章ををお読みいただくスタイルです。(投稿日 2018.02.20) |
気儘な僕時間(5分37秒) |
AI音声朗読vol 4 キャラクター:かほ(普通 話速 1.00 声質 0.60)⇐クリック |
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夏でも一階の居間はわりと涼しい。うたた寝から目を覚まして欠伸を一つ。テーブルの上に木漏れ日がゆらりきらきら戯れている。
何処かで見た安堵が込み上げてきたので、 僕は五臓六腑に飲み干した。
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肥薩線嘉例川駅(6分16秒) |
AI音声朗読vol 5 キャラクター:のぞみ(普通 話速0.90 声質 1.00)⇐クリック |
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鉄路は広い見晴らしを求めて、山を二つに割き真直ぐにときに蛇行し、一路空に向かって伸びているかのようです。
爽籟(そうらい)の 耳に山鳥 やまの駅… ※山鳥=ヤマドリではなく、山に棲む鳥の意
秋の空は高く澄んで、聞こえるのは山に棲む鳥の爽やかな鳴き声ばかりです。それは、どこかで出会ったような長閑さでした。 |
桜島で何故か軽井沢(8分29秒) |
AI音声朗読vol 6 キャラクター:かほ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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目を閉じれば、ほら、首を垂れた稲穂を愛でるかのように赤蜻蛉が、みな親げに集まってくる……。
楽しい事ばかりではないにしろ、我が人生には節目という千秋楽がいくつかあり、千にも増して折々に心を温めてくれる思い出がある。 |
二ノ瀬から市原を歩く(9分47秒) |
AI音声朗読vol 7 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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古都に、季節に、そして町の息吹を運ぶ電車に乗って、電車のある風景のカレンダーを買う何故かこの時期になると血が騒ぐんです。
これも、立派な恋煩い?……なんてね(笑)。 |
奈良の鹿に惹かれて…(8分47秒) |
AI音声朗読vol 8 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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私のように例え観光であっても、善光寺参り然り、仏心が顕在に現れたみたいでちょっと嬉しかった。二度の戦禍を乗り越え法灯を繋げた高僧の崇い行と、脈々と拝す人の徳があってこそと、新たかに思いました。 |
五条坂から清水へ(7分48秒) |
AI音声朗読vol 9 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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小春の陽気の中、五条坂を歩きだすとすぐ。朱色の三重塔が姿を現します。
眼を奪われてしまう
と、自然に茶わん坂に入っていました。
ひょっとして私は、この道が好きかも知れない。
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新年詠み歌 2019(11分16秒) |
AI音声朗読vol 10 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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題材は時代背景でもある、私を含めた単身高齢者としての気の持ち方で、前半はAI音声キャラクター三名の、会話仕立てにみました。
今回は変則 一人詠み連歌に挑戦します。さて、うまくいきますでしょうか……。あくまでも素人に毛の生えた一人遊びの一芸ですのであしからず、でござんす。 |
興福寺から猿沢の池(7分58秒) |
AI音声朗読vol 11 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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雲の多い冬の日の午後でした。陽は遮られ夕暮れかと思わせては、時に雲の切れ間から明るさを増すのです。それはどこか得体の知れぬ気配で私を誑かそうとするかのようでした。明暗は相対であり、場合によっては今でも軽い闇を意識することがあります。であればこそ、あるべき姿を保つこともできるし、幸いこの怪しさは、私が負に傾かないことに比例して、末には茜空となり決して不吉に振れることはありませんでした。 |
神田経由で羽田へ(8分56秒) |
AI音声朗読vol 12 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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都内経由で羽田へ(8分56秒) 沖縄に行きました。
今年の春も、そこまで来ているような陽気です。子供の頃の想い出を季節に例えるなら浅き春でしょうか。中央線神田経由で東京モノレールを使い羽田に行きました。
お茶の水、神田、浜松町で途中下車。特に中央、総武線は私にとって懐かしい存在で、その場所を通過しているだけで子供の頃遊びに行った千駄ヶ谷の屋内温水プールや、市ヶ谷の釣り堀の記憶などが次々によみがえります。 |
国際通りを歩く(9分52秒) |
AI音声朗読vol 13 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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国際通りを牧志から県庁前まで歩きました。日中の気温は20℃くらいでした。歩くには長袖シャツ一枚で丁度でした。最低気温も12℃前後ですから、ー3℃前後になる我が町とは差は明らかで、椰子の木を見れば南国ムードは全開です。
それにしても空の旅は早い。寒さ逃れ暖かな沖縄まで僅か一時一眠り。夏は我が町で、冬は沖縄で暮らせたらいいのにゃー。と、私の猫脳が申しておりました
…(笑) |
伊豆山神社(8分48秒) |
AI音声朗読vol 14 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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2017年の早春でした。うずうずする季節の待ち遠しさから、花粉症を押して熱海の梅林と河津桜を見に行くことにしたんです。
最初の目的地の伊豆山神社に向かいました。早川から国道135号線の海岸道路に出るころには、断続的な驟雨となり特に風が強かった。 |
宍道湖夕景(9分10秒) |
AI音声朗読vol 16 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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松江は雨が多いという。梅雨入りはまだと言うのに、旅の三日目の天気も雨時々曇りでした。出雲大社と松江城の観光をした後、早めに松江駅に着いたので、山陰本線で出雲市まで足を延ばしてみました。天気はもう諦めていたのに、天使の気まぐれか。宍道駅あたりで突然車内に日が差し込んできたんです。 |
高松・令和初旅(7分45秒) |
AI音声朗読vol 17 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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旅好きなのに、歳のせいか計画するのが億劫になることがある。旅行前の期待感というか気持ちが今一つ盛り上がらない。はて、子供の頃の遠足前夜の興奮は、何時頃まであっただろう。 |
糸島の海、そして唐津(7分25秒) |
AI音声朗読vol 18 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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宿の七階の部屋は公園に面している。朝曇の気だるさの中、蝉の声の抑揚が夏旅の最中であることを、目覚まし代わりに八分くらい充填していた……。 |
寅さんと下灘駅(7分25秒) |
AI音声朗読vol 19 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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寅さんは大洲で恋をする。お相手は百合の花の様な人だった。いやさ、百合の花は寅さんの心映えでもあろうよ……。 |
西郷洞窟・城山(9分44秒) |
AI音声朗読vol 20 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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国道10号線に入り重富を過ぎると、錦江湾と桜島が目に迫る景色に一変する。白濱神社のバス停傍の駐車場に車を止めて休憩を取った。九月の薩摩の空は未だ力強く、立ち上る雲が日差しを薄めている。・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
北九州旅行記2019(8分44秒) |
AI音声朗読vol 21 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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ノーフォーク広場の先に、関門海峡に面した和布刈神社がある。神社と並んで高く茂る木々に隠れるように、通り沿いにほんの少し賑わう売店があった。前の停留所で数人がバス待ちをしていて、今にもボンネットバスが現れそうな風景は、あの日の印象そのままだ。 |
蹴上から南禅寺へ(9分37秒) |
AI音声朗読vol 22 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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市営地下鉄東西線の蹴上駅で降りて三条通を少し下ると、右側に「ねじりまんぽ」という古いレンガ造りのトンネルがあった…… |
乗り継いで姫路へ(9分54秒) |
AI音声朗読vol 23 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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のぞみ225号に新横浜から乗り込んだ。もう頑張らなくてもいいんだ。そんな解放感を手にしていることがまだ不思議でしょうがなかった…… |
乗り継いで姫路へ(10分49秒) |
AI音声朗読vol 24 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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あれから長い歳月が流れた。やわらかな春の日差しに今と昔の隔ては無い。記憶は歳を取ると新旧の順序を曖昧にする。肩を撫でる風が拍車を掛けるように懐かしさを助長するものだから……。 |
函館・マッハ0.8の翼で(9分38秒) |
AI音声朗読vol 25 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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カーテンを開けると朝の日差しが眩しい。今日は函館に旅行に行く日だ。気ぜわしく朝食をとり時間に合わせて家の鍵を閉めた……
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松江・塩見縄手を歩く (9分17秒) |
AI音声朗読vol 26 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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ぐるっと松江レイクラインという、チンチン電車の様なバスに乗った。運転手さんの話だと、散策なら小泉八雲記念館まで行って、堀川沿いを塩見縄手、松江城の大手門に戻りながら歩くとよいと言う。
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松山城・無口忘れて… (9分59秒) |
AI音声朗読vol 27 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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夏は能動的と言うか、ちょっとした会話がいい刺激になる。無邪気な子供の頃のはしゃぎにも似た嬉しさだ。思いがけない一会は何処か涼風のように、普段の無口を蹴散らして心地よく通り過ぎて行った。 |
箱根湯本から早雲寺へ (9分51秒) |
AI音声朗読vol 28 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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朝は早雲寺の駐車場から箱根湯本駅まで歩いた。表表紙と裏表紙。景色の印象は行きと帰りでは別人ほどに違うと思うことが有る。
往きは乗り鉄、撮り鉄に気が逸り、還りは20年振り以上の箱根歩きにちょっぴりおセンチになったせいもあるのかな……。 |
谷山街道を南下し指宿 (10分18秒) |
AI音声朗読vol 29 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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早朝。海側を見渡せるホテル9階のエレベーターホールから眺める錦江湾は鏡のようなベタ凪で、桜島との取り合わせは絵画を思わすような静けさだった。
バルコニーに出るとなお風が気持ちよく、朝曇りの空がこの日の暑さを予感させた
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金沢茶屋街慕情 (10分12秒) |
AI音声朗読vol 30 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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稽古だろうか。三味の音が何処からともなく聞こえ、幽かに揺れる柳の風情が私の感受性を強く刺激した。あの人に恋をした日の慕情を揺さぶるかのように。…… |
晩秋・八瀬から叡山へ (10分19秒) |
AI音声朗読vol 31 キャラクター:せいじ(普通 話速1.06 声質 1.00)⇐クリック |
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2017年.季節のトリを飾る錦秋の八瀬に着きました。八瀬は矢背(癒背)とも言い、壬申の乱で背中に矢傷を負った大海人皇子(天武天皇)が八瀬の釜風呂で傷を癒した故事に由来するという。……
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短編小説・此岸椿2021 |
語り手の私=永合ななこ・津山慎吾=永合せいじA・塩谷響子=永合かほ |
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ブログ風短編小説『此岸椿』はYouTube(2018.04.26)デビュー作ですが、俳句、短歌を小見出し17分割構成として、インスタ、アメブロ、ユーチューブ共用にリメイクしました。 |
随想・山中鹿之助と月山富田城 |
AI音声朗読vol 33 キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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2016/05.13月山富田城跡の花の壇まで行って5年経ちました。2017/06/17の「月山富田城」のリメイクになりますが、今回は松本清張著(山中鹿之助)を歴史背景として随想風に書き直しをしました。 |
小説 箱庭の恋 迷い~膨らむ蕾 |
AI音声朗読vol 34 キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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人生百年時代。一人暮らしの高齢者数は平成27年度の全国統計で約600万人だそうです。筆者も例外ではなく、多様性の老後の一つの在り方としてこの小説を書きました。
小説箱庭の恋・迷い~膨らむ蕾は物語の中盤にあたります。
初老の純と鈍が入り混じった今一つ冴えない男性・和泉康平と、若くして事業で負債を抱え風俗に身を投じた責任感の強い女性、麗こと三枝由美子の出会いと恋愛の物語です。 |
京都・僕時間 |
AI音声朗読vol 04-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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自由詩と定型詩のコラボ |
秋の桜島で何故か軽井沢 |
AI音声朗読vol 05-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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養魚場、塩沢湖、タリアセン。これが私の軽井沢の旅の三回の印象の変遷だろう。目を閉じれば、ほら、首を垂れた稲穂を愛でるかのように赤蜻蛉が、みな親げに集まっている……。楽しい事ばかりではないにしろ、我が人生には幾つかの千秋楽という節目があり、振り向けば折々に心を温めてくれる思い出があるのがなによりです。 |
興福寺から猿沢の池を歩く |
AI音声朗読vol 11-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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仏の慈愛に導かれるとは、このような気持ちになる事なのでしょうか。訳など無くただ平穏無事と言うか、安堵の広がりに満ちているかのようです。
定年を経験したからか、諦めなのか悟りではないにしろ、足りないものに頓着しなくなった気もするし、新たに与えられた気儘暮らしが一人の不安など押えて、何より心地よいのです。好きな旅に、この日この時の巡り合わせに感謝します。 |
晩秋の東福寺・通天橋 |
AI音声朗読vol 35 キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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京阪東福寺駅の東改札口付近は秋の繁忙期に入り混雑していた。進むべき道が違っていたら笑い話だけど、私も一筋に作られた人の流れに続くことにした。どうやらこの人任せは東福寺西側の小道に無事に入れたようだ。
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春よ来い来い、おや来たか |
AI音声朗読vol 02-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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外は静かな朝を迎えたようだ!
春眠暁を覚えずには少し早く、寝床を出れば朝の寒さはまだ肌を差すほどです。
それでも日ごとに目覚めは明るさを増していて、肩あたりの寒さも和らぐほどに、
春近し! |
来宮神社・春の雨 |
AI音声朗読vol 03-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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来宮と聞くと気持ちが騒ぐ
小学校の林間学校で行けなかったからかな
神社のお参りを終えると春の雨がポツポツと降り出した
帰りの参道は、夕刻の空を遮るように樹木で鬱蒼としている
鳥居の先に一際目立つ鉄道橋があった |
清流、鹿留川・春の雨 |
AI音声朗読vol 36-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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家のそばにも綺麗な水の流れはあるが、これだけの水量の清流は県内でもそう多くはないだろう。本流の桂川は綺麗な水流だが周りの景色と水質は鹿留川には及ばない 仲間内の三人目が逝ってから友との交流は少なくなった。歳を取ったせいか体が動かない分、思い出の方が有難いと思うこともある。そして、俄詩人となって四季を目の当たりに思い出綴りをしてみる。私はこれに結構嵌っている……。 |
回顧・恵林寺 |
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太く短く、細く長く。そして、気儘か対の触れ合いか。人それぞれの価値観だと冷静に眺めてみる。然して生きてさえいれば、人にも季節にも感動させられるし、生きることの価値も見出すこともできそうだ。例えば、歴史に親しむことは先人に知恵を借りる転ばぬ先の杖なのかも知れない……。 |
月照寺・大亀石が |
AI音声朗読vol 36-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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窓際に乗り込んだジェット機はクール―に高度を上げると、眼下に叢雲と絶景が広がった。旅の終わりは人並みに寂寞を持て余す。旅はまだ終わらない。節目を重ねただけだと単純な僕が単純な私に言った。
琵琶湖に差し掛かると、水蒸気でボヤケながらも眼下に大阪方面に向かう飛行体が、陽光を反射させキラリと私に投げキッスをした。だが、ガメラとの遭遇はこの日もなかった。どうやらこの妄想も長く続きそうなのである…(笑) |
鉄路と見返りの滝 |
AI音声朗読vol 36-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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2016年7月の九州旅行はレンタカー付だった。ホテルは博多駅からほど近くにあり三日目の行程は西唐津駅で撮り鉄をして見返りの滝に向う段となっていた。
博多を都と例え、下りの風も列車も行き着きて猶旅情は止まず、風流とでもなろうか……。 |
2016・九州旅行番外編 |
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玄関の段差に躓いても咄嗟の足の送りで転ばずにいた筈が、とうとう過去のものと気付かされてしまった。盆地の秋の訪れの速さと共に言葉にならぬ郷愁めいたセピア色の若き日が、只々物憂げに見えるのでありました……。 |
肥薩線嘉例川駅 |
AI音声朗読vol 36-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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初めての鹿児島旅行は肥薩線嘉例川駅を残すだけとなっていた。空港まで直線距離で二キロ程だが、初めての道でレンタカーを返す手続きを考えると一時間の滞在にせざるを得なかった。
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晩秋の古都・白龍園と河鹿荘 |
AI音声朗読vol 36-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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河鹿荘の向かいに白い立て看板が。特別公開・白龍園と書いてあります。京都と言えば一見さんお断りとか普通にあるし、当方は当方でお金を払う価値があるかとか疑り深いし、お互い出会い頭が苦手なようです…(笑) |
東山・五条坂から清水寺へ |
AI音声朗読vol 46-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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無いものの多い人生だけど美や心を動かされるものはある。あの日の陶器市の光景が妙に輝いて見えた。しかも残像を窺わせるだけとは洒落ている。市を目の当たりにするより、さっぱりした想像の中に居る方が私は好きなのかも知れない。 |
オランダ坂と思案橋そして丸山 |
AI音声朗読vol 47-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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…三十年や変わる街並み夏帽子…
長崎は約三〇年ぶりでした。路面電車の走る街のイメージは変わりませんが、西九州新幹線の開業や新駅舎への移行。そして駅前の再開発は何だかワクワクさせるものがありますね。残るものもあれば無くなるものもある。そして人も街も強かに新たなものを受け入れていく。 |
省吾と猫の倫・前編 (1~8)
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AI音声朗読vol 49-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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深夜二時頃のことである。
「しまった、網戸のままだ」。男は体の冷えを覚えて東側の掃き出し窓を閉めようとした。だが目が明かない。寝ぼけているのだろう。再び男は開けっ放しの窓を閉めようとするのだが、一向に体が起き上がらない。
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男の目の前に現れたのは、朧ながらも何処か見覚えのある一匹の猫であった。 |
省吾と猫の倫・前編 (9~16) |
AI音声朗読vol 50-n キャラクター:ななこ(普通 話速1.00 声質 1.00)⇐クリック |
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空が白み始めた頃。短夜の魔法使いの猫の倫は、省吾にまた来ると言って帰った。省吾はと言うと二度寝は当たり前の様に眠気を催すや否や前後不覚となった。
夜が明けて省吾がゴミ出しに行くと、近所の人に田宮さん猫を飼われたんですかと訊かれたが彼はいいえと答えた。
但し今朝。何故か洋箪笥の姿見が開いていて、鏡に映る自分の顔を見て朝を迎えた彼なのだが……、
鏡の中をどこか見覚えのある猫が走り去る一寸光陰も目にしていたのである。 |
島原鉄道・新幹線諫早駅にて |
AI音声朗読vol 51 録画+字幕 |
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大三島で行くつもりでしたが生憎の雨で断念。でも雨の中での列車出発風景も旅の情緒かな……。西九州新幹線は初めてで、長崎のかもめ市場の食事エリアでトルコライスを食べましたよ。美味しかった。 |
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