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保管No-035

              bakuのブログ 暮らしの中で(0003)
絶景・猿橋                                  (ameblo 2015.03.07 掲載)


旅好きの小生、産まれは母の実家のある横浜です。
幼少年期は中野・世田谷で健やかに育ち、青年期は多摩で生涯の友を得て、
その後ご当地でお世話になり、我が人生こそ旅路なり、また楽しからずやと、
自然豊かな土地柄に今住まう縁に感謝しておりますが、
友達のいる多摩に戻りたい気持ちも依然ありまして、
終の棲家はやはり武蔵府中・分倍辺りが良いのかなと思いつつ、
いやいやリニアがきっと来る、それに山並みに戴く勇壮富士、いたる所に清流有りと、
んー、それも捨てがたいなどとまた始まる小生の優柔不断。(笑)
そんなわけで・・・・・
どんなわけなのと問われても・・・・・
切も無いからそんなわけで、恐縮ですがまた始めますのは、
.さん風に前口上宜しく、bakuのブログなのであります。

今回は日本三奇橋の一つ猿橋を紹介します。
では暫くお付き合いよろしくお願いします。

 
市内の岩殿山です。
この日は天気も良く温かったので、通常メガネの上にゴーグル、帽子に花粉防止マスクの重装備をして買い物ついでに出掛けてみました。
ご覧の通りまだ冬景色ですが、新緑の時期になると躍動感に溢れる山並みの景色は、冬有ればこその活力を与えてくれます。
あっという間に今年も3月だから良い季節までもう少しかな。


景勝・猿橋の全景です。
電車で新宿方面からですと大月の一つ手前の駅が猿橋ですが、私は県内だから車で来ましたが、駐車場は5台くらいしか止められません。
三奇橋の内錦帯橋は一昨年の夏に行ったし、猿橋は越してきた当時仲間が私の家に泊まりで遊びに来た時以来2度目です。

本柱支柱に濃紺屋根(防腐対策)を付け見映えも良く、粋ですね!
意匠を凝らしの4層羽根木!!
よーう、猿橋や………、お見事。(この後詠み歌をご披露いたします)


これを撮影中に旅人に声を掛けられました。

広島の人でこれから静岡へ出る途中、そう言えばと思って猿橋に寄ったそうです。
錦帯橋・猿橋の他の一つと言えばどこだと思いますと聞かれました。
以前来た時同じ質問に天橋立(日本三景)と答えて失笑をかった事があったので、今回は抜かりなく祖谷渓の蔓橋と言う人もいるようですねと答えました。
安芸の旅人は、蔓橋も錦帯橋も行ったけどこの橋の構造は凄いですねといたく感心していました。
そう言われてみれば最初の架橋は推古年間と有りますから、先人の知恵と言うか地質に適した橋構築の仕組みを経験的に知っていたわけですし、また格言や哲学は後追いの実証だと言われる事も有るように、この優れた技術も理論が後追いしているような直感として、人とは必要に対して知恵で必ず立ちはだかる困難を克服する優れた生き物なのだと改めて感心させられました。
知恵の育みを季節感に例えるなら、秋に物思いし冬に真理を探し、春を前に体系となす。何て…ね。
春の風が吹き草木萌える季節こそ、意匠凝らしの猿橋には似合いそうです。


   



掲示資料板に百済の渡来人技能者が、猿の群れが藤蔓をつたって対岸に渡る様子を見て、この4層羽根木の橋台を考えたとされています。
勿論推古年間の話ですから後の脚色でしょうけれど、当時の最新技術は朝鮮半島経由のものが多かったのでしょうね。
いずれにしても必要を前にした先人の知恵は偉大なりです。


水面まで約30メートルの高さです。琵琶湖疎水みたいな水道橋は飲料用ではなく、東電の発電用の水路です。


で、この高さから役人に追われた国定忠治が川に飛び込んだそうです。
大磯ロングビーチプールの高飛び込み10Mの高さは、飛び板飛び込みが出来てもさすがに怖くて飛び込みを断念した私ですから、30Mは下を覗くだけでやはり怖かった。
写真を撮るのにもかなり腰が引けていました。
忠治さんの場合は必要に迫られた勇気!? 私はそれでも多分、いや絶対無理です!(笑)

ただ猿橋の残念なところは、確かに景勝地なのですが、橋の掛かる位置の目線上に向かい側の立ち塞がる現代の土留擁壁と、その上に一般住宅が視界に入ってしまうところなんです。
古道、旧甲州街道の面影が一目で失われてしまう。実に勿体ない。
市ももう少し大きく育つ木を植樹するとか、土留に自然石を使うとか、ブラインド・視覚効果を考えて全体景観を整えたら良いと思います。
世田谷の等々力渓谷しかり京王線代田橋の玉川上水跡地みたいに、大都会の中に有っても別世界感のある場所を手本にすれば、もっと人を引き付ける魅力を出せるのにと、にわか郷土愛でそう思うのでありました。


では、今回はここまで
お付き合い有難うございました。


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