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保管No-042

              bakuのブログ 暮らしの中で(0010)
桂川・院辺橋                             (ameblo 2015.06.26 掲載)

僕は旅が好きだけど県内のあちこちを訪ね親しむことも、最近どうやら楽しくなってきたようだ。
晴れの日ならなお良く、歳は取ってもなお気分は若き日と同じくらい、躍動する季節感を肌で感じるのがいい。
どうやら活発に動き回るのはきつくなったけど、不思議と思いに耽る中で僕は飛んだり跳ねたり出来るみたいで、そういう日には決まって記憶の引き出しからご機嫌な妖精!?が顔をもたげ飛び出すと、野山を駆け巡って懐古のスクリーンを重ね合わせて時の自在を見せてくれる。
今日があの日に感じたものなのか、それともあの日が今日なのか区別もないけれど、その異なる心象風景の融合に気持ちはふくよかに満たされる時の恵みを感じるのがいい。
きっとこういう心の作用は誰にも有って、良いなと感じることに理由は無いと、励まし生かそうとする生命の力そのものなのかも知れない・・・
だから僕はもっと旅行もしたいし、また縁を得たご当地をもっと訪ね歩いて、今その時を見つめる瞳の中に数多くの心象風景を重ね合わせられたら、それが今の自分にとって割と満足できる時間の過ごし方のように思えるのです。
それでは暫くのお付き合いよろしくお願いします。


さて、今回は桂川に掛かる院辺橋です。

中央自動車道都留インターチェンジから、国道139号線方向とは逆に県道を中央都留カントリークラブ・市営宿泊施設宝の里方面に車を走らせてすぐ、左手に市立病院を見て坂を下った先に趣のあるトラス橋が桂川に架けられています。

  今あるかどうか分かりませんが相模中津川の半原付近にもこのトラス橋が有ったのを覚えています。

また昔、ダンテズ・ピーク007・ピアース・ブロスナン主演)というボルケーノスペクタル映画で、全米人口2万以下の住みたい町No-2と言う設定の、豊かな自然の懐に抱かれたダンテ山を背景にした街並みやトラス橋を、ここを通ると何故か思い出します。
映画は地震・火山噴火で町が全て破壊されるストーリーで映像の迫力も凄かったけど、強い印象として残されているのは、やはりダンテ山を背景にした美しい街並みやトラス橋なんです。

まぁーどう言うのかな…きっと視覚にも経験を活かそうとする働きがあって、無意識的な記憶の照らし合わせと言いますか、良いと思うものを見ていれば引き出される記憶も当然よいものになるとか……
で、こんなふうに記憶が視覚に刺激されると、無意識に、いや勝手に次々に断片化した似たシーンを思い浮かべるのって結構楽しいし、むしろ思い出した記憶はほんの一部で実際に連想したものは無意識の中にもっと有って、それが時を経てある日突然新鮮な心象風景を語り始めるとか……
そんな視覚からの感受性の不思議さを漠然と感じつつ、未来に描く何かを養っているなら “願ったり” になるんですけど(笑)。問題は中身に共感性が有るか、かな…(汗)


そうそう一時期、一人単調生活に慣れてしまって、何をしても変わらないと家に引きこもりがちになったけど、やはり出掛けて街を歩き自然風景に親しんで、視覚を楽しませた方が僕の場合ですが人生得策のような気がしいています。

 

良い顔しているけどなぁー。

化粧直しすれば町の名役者振りがまだつとめられそうで、昭和の雰囲気を漂わせているから、ただよき時代の懐かしさとしてぐっと迫りくるものがあります。(1959年昭和34年竣工)

しかし隣には新たな橋が建設中で、その様子から橋桁はもっと長いのにトラス構造でもなさそうだし、しかも橋台を川中に置かない架橋工事を眺めると技術の進歩は認めつつ何か味気ない気がします。

やがてこのトラス橋も取り壊される運命なのか…何だかもったいない。

里曲(さとわ)に架かるこの橋は単に生活の支えだけでなく、むしろ半世紀以上凡そ3世代人生交差の中の郷土への情感を育む心象風景として、通りすがりの僕にさえ恵を与えてくれるのだから、きっと郷土の人々とはるかに強い絆で結ばれているはずですね。
 

人生決して良い事ばかりじゃないけれど、良い景色に触れた視覚の先に宿す心象風景の不思議は、嫌な事さえ一片の塵の存在ほどに和らげる力があるような気がします……。
そう言えば僕は寂しい時や悲しいと思う時こそ、積極的に街を歩いて人の日常に触れて温もりを感じ、また旅もして沈む気持ちを和ませて、ついでに次の鋭気まで養ってしまうとか。

泣くのは嫌だ! 笑っちゃおぅ!! の精神かな…(笑)

  
橋の上から下流をみます。桂川周辺の下水道整備済んで10年くらい経ちますが、引っ越して来た時より明らかに水質が良くなっています。

 

上流方向の眺めです。院辺橋は桂川(左)と大幡川(右)の合流点に掛かり、写真中央の緑に包まれた段丘の中に縄文中期から弥生時代に掛けての遺跡が、1980年頃相次いで農地整備事業の調査に伴いで発見されたそうです。
牛石遺跡と言うそうで、祭祀用の配石遺構から縄文・弥生、また奈良時代の住居跡も確認されたそうです。
縄文人はホモサピエンスだから現代人と変わらない脳を持っていて、約1万年もの長い間、野に鹿や猪を追い、粟・稗や芋を育て木の実などを採取して生活してわけですね。
標準語でないにしろ言葉もそれ程違いが無いようですし “あ~ん”? のヲシテ文字も有ったというのだから、比較にならなくても現代人の凡そこの近代、気象変動を伴った急激な文明の発展速度は果たしてこれで良いのと思いつつ、有るが当たり前のようにPCなど便利を使う自分に小首を傾げております。
それじゃ駄目じゃん……、○○亭○太さんの定番文句を借りしました(笑)

  
桂川本流に落ちる一筋の滝水は整備に伴う農業用水の末流だそうで、遺跡は再び田圃の中で眠りついたそうです。

  
院辺橋の最寄り駅の富士急行線都留市駅を通過する成田エキスプレス河口湖行。
この電車で成田空港から直接富士山・河口湖へ来る外国人はいるのかな……。
それこそ富士山5合目まで線路が敷かれれば、途中数カ所はスイッチバックになるだろうし、山岳鉄道の車窓からの眺めは世界に誇れる観光資源になりそうです

現状トップシーズン中マイカー規制しても、バスの排ガスがかなり深刻になっているらしく、やはり富士山はイコモス対策以前に世界に誇れるお山の環境に是非して頂きたいものです。


では、今回はここまで、
お付き合い有難うございました。


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