桂川の支流大幡川添いに県道を５Ｋほど進みますと、宿泊施設宝の山ふれあいの里があります。ここには、コテージ５・１０人用とオートキャンプ場が有り、我々は５人用の山小屋をよく利用しておりました。

　　
その途中、左折して坂を上る途中に都留中央カントリークラブが有り、私が初めてコースでプレーした場所で、２回イーグルを決めた内の１回（ＰＡＲ５・485ヤード位と記憶しております）もこのコースでした。
なのでちょっとだけ自慢出来る懐かしい場所の一つなのです。
私は仲間内では飛ばし屋の方ですがむらがあり、たまたまナイスショットが続けばイーグルやバディーチャンスにつながると言う感じで、マグレのベストスコア７８が勝沼ＧＣで１度だけありますが、通常は１００前後でラウンドしていました。

　
そう遠くないので写真を撮りに来ただけなのですが、コースを見てしまうとまたやりたくなってしまう……
ゴルフをする顔ぶれも、多少の変動が有るものの大体決まったメンバー４人で、私の家に１泊２日して県内でプレーするようになっておりました。
しかし１２年前ゴールデンウイークの休み明け明日出社という日に、強烈な胸の痛みと呼吸困難をともなう狭心症発作を自宅で起こし、冠動脈ステント留置術を病院で受けて、更に頸椎疾患も見つかりゴルフを休止するという事になってしまいました。

　　
この時長年吸っていた煙草も止めて、さてこれからどうしたものかとした時、コテージ風宿泊施設宝の山ふれあいの里が都留市に有ると知り、私の他に料理を得意とする友人もおりましたので、盆休みはそこで自炊しながら麻雀大会をしようという事なったのです。
以来５～６年間飽きもせず毎年夏は宝の里、5月の連休は車で旅行をして、ゴルフの事はすっかり忘れて結構楽しくやっていました。
元々私は飽きっぽいのか、他に楽しみを見つけると結構あっさり系なんです…これは発見だ！？（笑）

　　
男ばかりの雑然とした朝食ですが、前日の夕飯はSA君の得意料理カレーを食べました。
中村屋風チキン手羽元カレーなのですが、普段バーモントカレーに慣れた目には、スパイスを配合してカシューナッツ・ヨーグルトを具材の他に入れる作り方は、正直言って見た目は余り美味そうではなかった…失礼（笑）
しかし口にするとこれが絶品！ものすごく美味かったんです！！
そう言えば……
市営プールのバイト時代に彼の家に遊びに行った時、部屋に当時喫茶店に有る様な卓上メニューが置いてありました。で、びっくり！
紅茶などレモンティーくらしか分からない私は、数種類のメニューからアールグレイを冗談まじりに注文すると、台所に立ったＳＡ君が暫くしてミルクピッチャーまで用意して喫茶店さながらに出したから…２度目のびっくり！
以来私は、紅茶はミルクティーも有りかなになりました。（笑）
そう、彼はこの頃紅茶に嵌っており、当時から極めつけの凝り性だったのです。だから、カレーの美味さも半端ないわけだ…納得。

その美味しいカレーの夕食に間に合わず、メンバーのうち愛・恐妻家のT君の到着が、家庭サービス！？で翌日朝早になりました。
で朝食時、Ｔ君用に取っておいた１食分を口数の少ないＳＡ君に代わって私が、“これ凄く美味いぜ”と進めたのです。
ところが、“奥さんと喧嘩でもしてきたの”と言うより案の定、Ｔは見た目で“俺に残り物食わせるのかよ”とにべもないから、ならいいやこちらも暇つぶしに丁度良い、先の予測を頭に浮かべながらからかってやれと思ったわけです。
“じゃーしょうかないな。全部俺が食べてあげるから、ものは試しだ、一口だけ食ってみなよ“、彼の朝食用プレートに彼の口の一番近い所に少しだけそのカレーを盛ったのです。
T君は無表情に一口食べた途端、“やられた”ニャっと笑いで、“人のものに手を出すんじゃねーよ” と、１食分そっくりそのまま自分の方へ抱え込んで、美味い！美味い！の連発でした。
勝手知ったるＴの性格（笑）。けど、T君はSA君の作ったカレーが如何に美味いかを物語る強力な証人ですね
それと、仲間全員に称賛されてから、ＡＳ君の料理に関する薀蓄が若干うるさくなったかな（笑）
そして翌年はシュリンプカレーだった。これも絶品、美味かった。
私も拘りのミートソースを手作りし、皆にスパゲティーを食べさせましたよ。

　　
もう一人のH君は皆の写真を撮ってくれたり、色々雑事を嫌がらず世話を焼くタイプで、私にゴルフを止めようと言ったのも彼だった。
私の心臓は冠動脈ステント留置術で安定したけど、直後から腰の痛みや足の痺れが始まり、ゴルフが出来ないほどでもなかったので再開しようと私が言っても、H君は決して首を縦に振らなかった。
当初私も医師も腰の症状だと考えていて、首にも違和感が有ったけど近い記憶に悪化させる原因が見当たらなく、なにげに医師に首の話した結果MRIを撮ることになり、５番頸椎に複雑な変形と神経に白濁があるとそれから２年後くらいに判明したのです。
変形による椎間板と神経の癒着の割りに症状が軽いのですが、急性ではなく長い時間をかけて進行したものと医師の判断で、生活は今まで通りで良いが、なるべく安静を言い渡されました。
この時ゴルフを止めといて良かったと、改めてＨ君に助けられたと思いました。場所が首ですから衝撃で重篤の可能性があるので、彼には本当に感謝です。

そして昨年初夏少し暑い時期でした。庭の草木の剪定中、軽い胸の痛みで２回ニトロペン舌下状を使用するケースがあり、（病院の運動負荷検査では、発作の前症状の顎の痛み発生しグレーゾーンの診断）今年の５月頃から左肩から上腕部にかけて痛みが出始めているので、今までがラッキーだったのかな……。少し不安が残りますが今のところ普段の生活には支障ない程度なんです。

実は以前からブログ通して気になっている事があります。
私の場合は年相応ですが、もっと辛い病に苛まれている方々が居て、そのご心痛を思えばと……
しかし僕は、気になりながら今まで何もできずで。
でも散文調ならと、お慰めにとは僭越ですが、お聞き流しの気分転換にしていただければ幸いです。

涙がでるなら泣きましょう
涙の向かう先が夜空なら
その思いは時空の川を流れ
夜空の星にきっと届くでしょう
悩みや悲しみのもそれを知るあなただからこそ
慈愛の菩薩を映せるのです
そう、思いは既に導きの星に届いて
夜空の星の瞬きの柔らかさを
あなた自身が輝かせている
出来なくなった事が有っても
楽しみや日々の張り合いは
視点を変えることや周りの人見聞きを頼れば
これまでに得た宝物の様に
形を変えてきっとまた見えてきますよ
心の眼で得られる恵みを
きっと頭の中に描けるよ
きっと……

　　
この頃の写真はみなＨ君が撮ったもので、我々の泊まった小屋裏のせせらぎと小滝です。
小屋裏の清水の流れは急斜面に有り、小さな滝の連続だから爆音は芭蕉の句碑の有る田原滝と変わらないほど大きく、ＣＤプレーヤーを大音量で流して麻雀しても両隣から苦情も出ません。
僕の薬（バイアスピリン？）の副作用の耳鳴りも、この音で完全に打ち消されて心地よい子守唄となり、また仲間達も周りを気にせず騒げるから良いねなどとすっかり皆のお気に入りの場所になっていました。

そうそう
あの頃は皆働き盛りで忙しかったけど
この山小屋で盆休みの２泊３日を過ごすことが
日頃のストレスを一気に解消できる時間でもあり
小屋裏の清水の流れと滝音（この場所の存在自体）が体内時計に収り
“また来年も楽しみ”と時を刻むから気持に余裕も出来て
きつい日々の仕事をこなす活力になっていたのかな
“皆でお金出し合って、週末集うログハウスを建てようぜ”なんて
麻雀しながら夢大部分の話で大いに盛り上がっていた
愉快な仲間達と一緒を過ごせた夏の日の思い出

今はそれぞれ事情が変わり、定期的に会うのは新年会だけになってしまっているけど、それでも会えば皆さん昔話で盛り上がるから楽しい。
今年は５月の用事で４人集まったけど、相変わらず言いたいことを言い合い楽しい時間を過ごせました。

　
キャンプスペースです。どれもが懐かしい……

　　
Ｈ君・ＳＡ君・Ａ君、８月に暑気払いしょうーね。
僕は飲めないのに皆勤賞！なんだろなー（笑）
Ｈ君お音頭取りよろしくです。
最後は個人的連絡事項になり恐縮です。

　　
途中にはこんな景色も……


では、今回はここまで、
お付き合い有難うございました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ページトップへ　

⇒