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保管No-050

              bakuのブログ 旅の道草(0019)
兼六園 ・ 瓢池から幽邃地を経て霞ヶ池へ              (ameblo 2015.10.30 掲載)

瓢池・野町から兼六園へ向かいました。

普段の朝食はトーストですが、旅先では何故か和食を選びます。
卵かけご飯・味噌汁・焼き魚・納豆・海苔・サラダ。
あと少々おかずを見繕って…
おっと、これがいけない! 結局普段より数倍お腹を膨らませてしまう。
でも、まぁーいいか! 腹ごなしの散歩があるし!!
そうそう、これから目標12,000歩以上、一人遠足の行が控えてるから!?…???(笑)

  
さて、野町バス停から(運行システム154396系統)で兼六園下へ。
(ここからだと、21世紀美術館前で降りて真弓坂門入口が最短距離でした)

  
兼六下バス停で降りて、兼六交差点を斜め向かいに道路を2度渡り、左に土産物屋の立ち並ぶ紺屋坂を上ると、金沢城石川門と兼六園桂坂口に至ります。

透き通るような、どこまでも高い空のもと。
形よく手入れの行き届いた樹木もご機嫌よさそうで、
園内を前にして “来て良かった” と、
とても良い気分なのであります。

  

兼六園・桂坂口から入らず、そのまま通り過ぎて…
昔、江戸町長屋(2代将軍秀忠とお江の次女、珠姫の輿入れから逝去するまで間)が有ったところに、別の古き趣を残す数軒のお茶屋と、木々の淡い色付きに目を楽しませながら正門とされる蓮池門から、いよいよ入園いたします。

門前には、江戸三大改革の一つ “寛政の改革” で有名な松平定信直筆の額が掲げられていたそうです。
(現在は石川県伝統産業会館に保存)


松平定信は、
「白河の 清きに魚も
住みかねて もとの濁りの 田沼恋しき」
「世の中に 蚊ほどうるさき ものはない ブンブブンブと 夜も寝られず」
田沼時代を懐かしむ世間から、こんな狂歌で批判された人でした。
一時代の文化人対し大変失礼ですが、大田南畝も前政権下のある意味ぶる下がり組の恨み節だったのかな。

“雑巾も 当て字で書けば 蔵と金 あちら拭く拭く(福々)こちらふくふく”
 “世の中は 金と女が かたきなり どふぞかたきに めぐりあひたい”
昨日まで ひとが死ぬると 思ひしが おれが死ぬとは こいつはたまらん”
など、
つい笑ってしまいとても面白いのですが、何とこの方、賄賂上役の援助で吉原通いをしていたらしいのです(笑)

その元を定信に切られたものだから……、根は真面目でこれ潮に狂歌を絶筆したとも。


では、園内を歩きます。

 
  
瓢池と翠滝……。海石塔は文禄・慶長の役で、加藤清正が海路運んだ来たもの秀吉から頂いたものだそうです。
翠滝と中島(神仙島?)に掛かる橋からの眺めに気を取られて、瓢池全体を撮り忘れました。
この辺が作庭のそもそもの始まりで、16765代藩主綱紀の別邸(蓮池御亭)蓮池庭を起源に、183713代斉泰の時代にほぼ現在の形になったそうです。

  
瓢池(ひさごいけ)近くの夕顔亭から、ほぼ隣接する三芳庵の裏手に回り、回遊式だから眺めるのではなくじかに幽邃(ゆうすい)の中へ入ります。

 
閑寂の深き森の中を歩いて…、これか! 幽邃とは!! ここでそう思うのは僕だけかな(笑)

天高き秋の空は、
石川門ではどこまでも青く、
瓢池ではその輝きを少し和らげ、
この深淵の森を歩けば木漏れ日となって、
ふと気が付けば、
動的なものから静的なものへの変化を、
ごく自然に心地よく感じさせてくれる。



そういえば、
動は、一時的な感情の起伏。
静こそ理と説く学びも確かあったような……!?
でも、両方あるから人生は楽しいし、
同時に受け入れてこそ融和が生まれ、
また、対峙・相対を受け入れすぎると、表裏の区別がしにくくなり、
そう、僕みたいに優柔不断になる(笑)

足利尊氏が好きな理由も、何かその辺にありそう…
保科正之は尊敬する人物の中の一人として。

あれも良しこれも良しでは、結局、考えが定まりませぬな(笑)
でも対峙・相対に悩むより、また苦しむ人さえいる中で、
もともと有るもとして捉えた方が自然だし、ずっと楽に御座るよ。

  
噴水は金沢城二の丸に防火用水を引くため、逆サイホン原理「伏越の理(ふせこしのことわり)」を試すために作られ、水源の霞が池の水面高低差で変化し、通常3.Mで噴き上げているそうです。
見た目はただものですが、何と日本最古の噴水様でありました。

 

 
噴水から上りの路を進むとその先は、眺望台も含めた霞ヶ池のある庭園最高地点の宏大な平地が広がります。

  
霞が池の拡張工事で作られた築山(栄螺山)から、霞が池と眺望台方向にカメラを向けました。


では、今回はここまで。
お付き合い有難うございました。


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