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              bakuのブログ 旅の道草(0022)
奈良(2)興福寺から猿沢の池へ                   (ameblo 20165.01.15 掲載)
(掲載日:2016.01.15)

この日、奈良公園から次に向かったのは興福寺でした。

   

東金堂と、とにかく高い五重塔です。
国宝館の阿修羅像を見たかったのですが、閉館時間が迫っていたので次の機会に拝見する事にして、夕間詰めの釣りならぬ境内散策と決め込んでみました。


   
五重塔から西に進む道の先には静かに佇む南円堂と、短日の時を惜しむかのような夕日の饗宴がありました。
とっておきの時間とは有るものか!?
晩秋の或いは初冬の古道の先に、薄茜さすの光に導かれるように足を進めれば、荘厳な雰囲気の中で何か穏やかな懐の深さに抱かれたような……
今は亡き父母や祖母、そして自分を支えてくれる人達に包まれているような時の奥行きが、この日の夕間詰めに見たような気がします。



仏心の慈愛に導かれるとは、このような気持ちになる事なのでしょうか。
訳など無く、ただ平穏無事が約束された心持と言うか、まるで知己の人達が自分の周りで穏やかに微笑んでいて、安堵の広がりに満ちているかのようなのです。

   
南円堂は藤原北家隆盛の祖、父・内麻呂の冥福を願い藤原冬嗣が建てたお堂で、江戸時代の再建だそうです。
八角堂と言えば法隆寺夢殿を思い浮かべますが、円に近い八角の姿は謂れを抜きにして、縁起よさそうと言いますか穏やかなる美しさを感じます。
また、右写真一部に写る藤棚は南都八景の一つだそうで、定まった頃から春に花をつけているのかと思うと、何かそれだけでも凄いですよね。

   
猿沢の池に来ました。
石碑は暗くて読めませんでしたが、天皇に恋をして一度しか叶わぬお召しを悲しみ入水した采女の「きぬかけ柳」の石碑・石塔だったようです。
後宮に仕える女官にとって、思いを馳せる異性は主上だけとすれば、ただ一度の寵愛がむしろ深い傷になったと言うことでしょうか。
そう思うと辛さも理解できますが、自由にしか生きられない小生の目からすれば、その気持ちの不自由さが気の毒に思えて……
なのに、そんなうぶな人の思いも、お勝手頭の僕が愛おしいと思うのは何故でしょう。
「君の場合に限って言えば、単なる無いものねだりでそう思うのでしょう」
何時もこうして、内なる自分になじられる。気持ちだけ入水しようかな(笑)
失礼しました。
(※小生のペンネームは桑原縛逐ですが、縛と逐はまっぴらで、クワバラ、クワバラと言うのが根拠です…笑。そんな僕の自由度を長年受け入れてくれた会社には、やはり感謝しなければなりませんね。けど、自分流を通せたのは、家に帰っても仕事に関する販促物をむしろ楽しんで自分流を制作するなど、それなりに自負もあるのです。会社にいる時間の外も仕事で有って趣味の時間でもありましたから、結構それはそれで仕事人生として充実しておりました。もっともそんなでしたから、電車旅・歌や小エッセイなど書く事など遠くに忘れていた時代でもありましたけど。要は好きな事なら仕事と趣味区別なく楽しみ、反面興味の湧かない事にはやや無頓着になりがちな変人なのであります…笑)

   
猿沢の池から五重塔を眺めます。

   
興福寺の方丈池である猿沢の池に、中秋の名月に合わせ管弦の船が浮かべられ、采女祭が催されるそうです。
猿沢の池七不思議のほかに、池の月も八景の一つとされるほどですから、さぞ見応えのあることでしょう。
いやぁー、これもこの目で直に見てみたいな。
でも、東大寺二月堂の “お水取りお松明” は3月の寒い夜だというし、こちらはこちらで、人出でごった返しそうだし、年を取るごとに寒さと人込みが苦手になりまして…
それじぁー 駄目じゃん!()
そのうえ我が家から遠きところゆえ、見たくても行きたくても中々叶いませぬ…トホホ。

   
托鉢らしきお坊様が道案内!? 
いやいやきっと、旅の人は有り難いお話を聞いているのかも!


   
日はとっぷり暮れて、大和西大寺で次発の特急京都行きに突然乗りたくなって…

   
残念ながらビスタカーに乗れませんでした。

   
で、夕食を駅ビルですまし、京都1937発の琵琶湖線に乗り石山駅に52分に着きました。
宿泊地までは送迎バスが1時間おきなので、20時ちょうどに乗るパターンを3泊4日間続けました。

内緒にしておきたいのですが、ブログを見てくださる方のみ情報提供致します。
実は、日本旅行のふるさと割り(滋賀県)を使い、宿泊最大半額が適用されまして、新横浜―京都(のぞみ往復)+3泊朝食付きで、何と29,200円でした。

   
一人でもご覧の通りツインルームで、浴室も広くシャワー室が別に有りました。
京都―石山間は15分程度ですから不便も感じず、勿論滋賀県にお世話になるのですから、石山寺・建部神社・瀬田の唐橋・浜大津(今年の京阪カレンダーを買う)など観光しました。
現在はこのプランは売り切れですが、今度は坂本や三井寺などにも行きたいので、是非このふるさと割り続けてほしいものです。

ちなみ、近畿日本ツーリストの熊本4日間プランなら、羽田―熊本(往復航空券)+34日ホテル泊で37,800円~あります。
僕も行きたいのですが、128日までなので諦めました。
ふるさと割り旅行プランは他にも沢山ありますよ。
旅のお役に立てば幸いです。


では、今回はここまで。
お付き合い有難う御座いました。


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