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保管No-62

              bakuのブログ 旅の道草(0027)
2015.11月の旅から・・・京都(5)三十三間堂・御室仁和寺     (ameblo 2016.021.26 掲載)
(掲載日:2016.02.25)
2015.11月の旅から・京都(5)京都駅から仁和寺

   

前日はぐっすり眠れ、この日は目覚ましより早く5時頃に起床したんです。
とても気持ちの良い目覚めでしたから、着替え前でしたけど急に外の景色が見たくなって、ホテルの部屋の緞帳のようなカーテンを引き開けると、外は冷気に冴えた西の山並みは比叡山でしょうか……
そして東には小さな富士(三上山=近江富士?)が、絵具で描かれたような朝ぼらけの町並みに浮かび、幻想的にシルエットを際立たせていたのです。

僕は一目惚れで言葉を失うかのように、この小富士と連なる山系の稜線の美しさに何か掻き立てられるものを感じつつ、ただ眼前に広がる眺めにうっとり見とれてしまうのでした。

暫くすると、朝の静けさの中にホテル特有の空調の音で有ろうか、会社時代の出張先のホテルでも聞いたであろう、同一性のある音に僕は気付きます。
もっともこのBGMは僕の五感に既に浸透していて、過去のあれこれを目の前のスクリーンを透かし響かせ、遠い記憶をなぞらせていたのです。

そうだったなぁー ……
あの頃の僕は、良い仕事が出来たと思う日も、またそうでなく苦しい時にあっても、こんなふうに出張先で朝の清々しい景色に出会えた時には、自然に気力が充実する気分を感じたものだった。
今となっては、守るものは自分一人の事だけとなり、気楽さと引き換えに大切な人を守る苦労という充実が懐かしく思えて、ただひた向きだったあの時代が懐かしく切なくもなるのです。
過去は過去、今は今。否定しない人生であっても、感傷とは面白くまた潤いでもありましょうか、僕はこんな気分は嫌いではありません。
そういえば、僕は苦し時ほど何故か母や恋人に優しくしたくなり、無性にお土産を買いたくなるのを思い出しました。
また要らないもの買って来てと、クシュンとなる事もあったけど(笑)
それもどれも懐かしい思い出です。


この日見た印象風景や感じたことも、やがて何かの折に懐かしい思い出に重なって、新たな心象を描くのならそれはそれで楽しみになります。

さて、旅先の腹は朝から元気で、ひもじく鳴きますので朝食をとりに行きます。

ただし、昨日の朝食バイキングは和洋両方で大食いして腹が苦しくなったから、今日は和食のみを普通に胃袋へ落としました。
部屋に戻ると朝刊の配達がありまして、当日は “京都新聞” だったので、読むというより記念に持って帰る事となりました(笑)

   
駅前ターミナルはバス待ちの人で溢れておりましたので、歩きで当日最初の目的地、三十三間堂に向かうことにしました。

   
駅前から七条通に出てから東に曲がり、鴨川を渡って若干上り坂を進みますと、左に京都国立博物館が否応なく先ず視界に飛び込んできます。
その向かいが三十三間堂なのですが、そのお向かいさんが “琳派展” の開催中で、人出はそちらの方が多かったかも知れません。
小生、目の前のニンジンに若干気を揺さぶられても…ぶれません(笑)

   
千手観音像の総体は圧巻で見応えがありましたが、二十八部衆を順に見ていくとそれでも数が多すぎて、記憶力の悪い僕には一つ一つ何が何やらよく分かりません。
次を見ては、その前を忘れてみたいな……(笑)

   
廂の有る廊下での通し矢ですが、素人目にはこの狭く長い距離で放物線を最小限に射ること自体難しく見えました。
当時の馬はサラブレッドでは無く、木曽駒のような小ぶりが主流だったわけでしょう。
それに成人男子の平均身長150cmが乗れば、それほど違和感はないとしても、逆に当時の人が射的角度を制限された上約60Mの距離を、競技の種類によって一昼夜射貫き通すなんて凄くないですか!!

どんな人を想像すればいいのかな。
あっ、そうだ。小ぶりでも上半身の発達したSL君がいた。
彼なら出来そうだ。
○○君、引き合いに出して御免ちゃい(笑)

   
京阪七条から阪急河原町を経由して西院で嵐電に乗り換えです。
阪急電車のピカピカの車内を1枚撮りました。

   

   
レトロ電車いいですね。1年ぶりに嵐電に乗り込みます。

   
帷子の辻で北野白梅町行きに乗り換え、御室仁和寺で下車しました。

   
仁和寺の重層の巨大な山門をくぐり境内を進みます。

   
唐破風の勅使門と五重塔を見ながら本堂へ進みます。

   
中門から本堂へ。
春になると、背の低さに特徴のある御室桜が有名だそうです。
俳句や和歌も詠まれているので、今回は変化球を……

「わたしゃお多福 御室の桜 鼻(花)が低くて 人が好く」

都都逸でしょうか? 今では “おたふく” なんてセクハラ言葉みたいだけど、元々は福を呼ぶ縁起顔とされ、愛嬌が感じられて好いですね。

また御室焼の陶器が御室会館で展示販売されているそうですが、僕は小用を済まさせて頂いただけなのですが、その昔には琳派の尾形光琳も絵付けしているんですね。

僕に目利きは有りませんが、綺麗に絵付けされた方が好きかな。


では、今回はここまで。
お付き合い有難う御座いました。


お知らせ。
短編『月毛の牧風』をB-6書式で12ページ位のものを書きました。現在投稿準備中です。
アメブロ(2016.03.11投稿予定)には当初一部掲載となりますが、自身のホームページ(2016.03.04掲載予定)に全掲載の予定です。

ご意見ご感想をお持ちの方は是非お聞かせください。その際、メッセージ・いいね、を暫くぶりに開かせて頂きます。
物書きとして未熟者ですが新たな挑戦をしました。よろしくお願いします。

尚、今後の旅ブログの掲載は暫くお休みいたします。
また旅をして、心象風景を溜めてから再開する所存です。
合わせて宜しくお願い致します。


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