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保管No-089

              bakuのブログ 旅の道草(039)
熱海(2)(熱海・河津の旅より)                     (ameblo 2017.03.24 掲載)
2017.03.23掲載

黎明
望洋館…春暁の空と海と去来するもの……

   
 持病の頸椎・腰椎疾患のため畳に布団はちょっと腰にきつかった。うとうとしたままの起床だったけど、この眺めで眠気はすっ飛びました。

…縁の椅子春光座すか誰やある…
 夜明け前。カーテンを開けて布団でうたた寝を続けていたら、昨日の荒天が嘘のように春暁そのままの室内を染め始めたのです。そして広縁の椅子に日が当たると、今までそこ誰かが居たような残像を感じたのです。

…春暁や旅寓まくらに去来する…

 そのまま気分を委ねてみると……
 親父さんが座っていたら似合いそうだね。あれあれ、性格まん丸のお袋さんがうたた寝でもしそうだよ。いやいや、遠い日にお連れさんと行った観音崎のホテルの朝日ようじゃないか……とか。
 幾つかの去来は、思い出すと言うよりこの光景にストックされていたと言うか、まるで穏やかなひかりの神々しさに語りかけられているような感覚であり、それは優しく何かを諭されているかのようでもありました。



   

…明け切ればネガの焼き付け春の海…
 夜が明け切ると、ネガから転写された映像が印画紙にパーッと焼き付きくように、春の海がスローモーションで眼前に広がります。

   
では、もう少し外の眺めをご覧ください。

   
左はベランダ越しの右斜め方向の景色です。高層マンションの上あたりに霞んでいるのが伊豆大島で、右写真は初島を望遠で撮りました。

   
3階のバルコニーからの眺望です。熱海後楽園ホテルやホテルニューアカオ。それに熱海城も見えます。熱海後楽園で目立っていた観覧車が無いのが寂しいです。

   
廊下もお洒落です。2階踊り場から玄関エントランスです。

   
気に入っちゃったみたいです。また来よう。


熱海梅園へ

   
梅園最寄りの来宮駅で写真を撮ります。

   
濃いのも薄いのも、やはり紅梅がいいな。

   
芭蕉翁の句碑がありました。やはり俳聖、語彙力に言葉の光がありますね。小生など足元にも及びませんが、西行と芭蕉を憧れとしてこれからも旅を重ねたいと思います。

さて、句碑ですが……
「梅が香にのっと日の出る山路かな」とありますが、説明をよく見ると、「ところどころに雉の啼きたつ」と門人の志太野波が付け、「家普請を春のてすきにとりついて」と続けると、芭蕉翁が「上のたよりにあがる米の値」と付けたと書かれておりました。

所謂俳諧連歌なのだと思います。

連歌は100句ですが、俳諧には他に50韻50句・世吉44句・歌仙36句も有るようですから、小生の詠み歌、独り詠み1句またがりの1首(2句)も有ってもいいでしょう。…何てこの際だから、ちゃっかりこじつけをさせて頂きまして…(笑)


また札書きには、芭蕉翁が熱海に来たかどうかわ分からないけど、隣接の撫松庵の高台から眺めた光景が思い描ける句であると紹介されておりました。


   
マクロで紅梅を接写アップで撮り、更に奥に進みます。

   
洞門風の滝のトンネルです。

   
洞門内部から落ちる滝水を通して外界が……。

   
中山晋平の別荘を移築したものだそうです。

   
「梅の花今盛りなり百鳥の声の恋しき春来るらし」田氏肥人(でんしのこいひと)の歌碑が、さり気なく別荘の傍にありました。

   
園内を約1時間かけて散策しました。
さて、次の目的地は河津です。


では、今回はここまで。
お付き合い有難う御座いました。


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